きみにこい
祐真のママ、パパ。あたしのママ、パパ。そしてあたし。そして祐真と祐真の弟の祐星。このメンバーでいつもと変わりは無いはずだった。
そして祐真の隣に座ってる女の人ーー。
「由華。遠慮しないで食えよ」
「あ、うん、食べる。ありがと」
…可愛らしくて憎たらしい。
「ほんっと、災難ね!大雪で電車まで止まるなんて。」
祐真ママは楽しそうに台所に立ってる。
「あ、ほんとにすみませんなんか。お邪魔してしまって…申し訳ないです」
「良いのよ。泊まって行きなさいよ。珍しいわね〜こんな雪。」
あたしは祐真を睨んでる。