忠犬ハツ恋
光太郎’sアイスティー
お兄さんの運転する車の中でも私は始終無言だった。
何だか頭の中でいろんな事がゴチャゴチャしていて…。
大ちゃんの部屋にあったK&Kの紙袋。
事務員さんの話を持ち出した時の一色先生の動揺した姿。
その後、この間の二次会の手伝いでメイドコスプレした時の新郎に補導されかけて、檜山君に助けられた。
その助け方はどうかと思うけど……。
車を不意に路肩に止めるとお兄さんは自販機に立ち寄る。
「時期的にホットが無くて…、飲む?」
お兄さんが私に差し出していたのはアイスティーだった。
体は冷えていたが檜山君のバスタオルとダウンジャケットのお陰で寒くはない。
「ありがとうございます…。いただきます…。」
雨は少し弱まっていた。
「圭太に叱られた?
もし反論があるなら聞いておくよ。圭太の言い方は頭ごなしだから良くない。」
「檜山君は悪くないんです。
…私が補導されかけたのを助けてくれて…。」
「補導?おやおや…。」
車は再びゆっくりと走り出した。
何だか頭の中でいろんな事がゴチャゴチャしていて…。
大ちゃんの部屋にあったK&Kの紙袋。
事務員さんの話を持ち出した時の一色先生の動揺した姿。
その後、この間の二次会の手伝いでメイドコスプレした時の新郎に補導されかけて、檜山君に助けられた。
その助け方はどうかと思うけど……。
車を不意に路肩に止めるとお兄さんは自販機に立ち寄る。
「時期的にホットが無くて…、飲む?」
お兄さんが私に差し出していたのはアイスティーだった。
体は冷えていたが檜山君のバスタオルとダウンジャケットのお陰で寒くはない。
「ありがとうございます…。いただきます…。」
雨は少し弱まっていた。
「圭太に叱られた?
もし反論があるなら聞いておくよ。圭太の言い方は頭ごなしだから良くない。」
「檜山君は悪くないんです。
…私が補導されかけたのを助けてくれて…。」
「補導?おやおや…。」
車は再びゆっくりと走り出した。