忠犬ハツ恋
「ハチ公ちゃんっぽくないね?遅くまでウロウロ。まぁ誰でも真っ直ぐ家に帰りたくない時はあるとは思うけど。」
そう言って光太郎お兄さんは笑う。
「原因は大ちゃんかな?」
私はその問いに返事が出来ず両手で握り締めたアイスティーの缶をジッと見つめていた。
「ハチ公ちゃん、大ちゃんが好きで幸せ?」
私は光太郎お兄さんの言う意味が分からずゆっくりとお兄さんの方を見た。
お兄さんは真っ直ぐ前を見たまま私の視線を感じて続ける。
「好きな人を待つ時ってさ、その待ち時間も楽しかったりするじゃない?ワクワクしてドキドキして。
でも東野の前で大ちゃんを待つハチ公ちゃんはいつも苦しそうなんだよね。どうして?」
そう言って光太郎お兄さんは笑う。
「原因は大ちゃんかな?」
私はその問いに返事が出来ず両手で握り締めたアイスティーの缶をジッと見つめていた。
「ハチ公ちゃん、大ちゃんが好きで幸せ?」
私は光太郎お兄さんの言う意味が分からずゆっくりとお兄さんの方を見た。
お兄さんは真っ直ぐ前を見たまま私の視線を感じて続ける。
「好きな人を待つ時ってさ、その待ち時間も楽しかったりするじゃない?ワクワクしてドキドキして。
でも東野の前で大ちゃんを待つハチ公ちゃんはいつも苦しそうなんだよね。どうして?」