忠犬ハツ恋
黙り込んでしまった私を光太郎お兄さんが覗き込む。
「圭太じゃダメ?」
「えっ……?」
「圭太、ハチ公ちゃんが好きなんだよ。
あいつ素直じゃないから絶対言わないけど。」
「まさか…。
私、檜山君を怒らせてばかりだし、今日もバカって怒鳴られて…。」
「圭太が怒ってるのは一途に想うハチ公ちゃんを大事にしない大ちゃんに対してだろうな。
それとそれでも大ちゃんを想い続けているハチ公ちゃんに。」
「別に大事にされてないわけじゃ……。」
「圭太は前に手痛い失恋をしてる。
だからもう人を好きになんてならないんじゃないかって俺なりに心配してた。
でも今の圭太を見てホッとしてるんだ。
ホッしてるし圭太の為に俺に出来る事があるなら協力したいと思ってる。」
手痛い失恋って…。
「サクラさんの事ですか?」
「あら?ハチ公ちゃん知ってる?」
「檜山君が中学生の時にサクラさんと付き合ってたって事だけ…。」
「圭太じゃダメ?」
「えっ……?」
「圭太、ハチ公ちゃんが好きなんだよ。
あいつ素直じゃないから絶対言わないけど。」
「まさか…。
私、檜山君を怒らせてばかりだし、今日もバカって怒鳴られて…。」
「圭太が怒ってるのは一途に想うハチ公ちゃんを大事にしない大ちゃんに対してだろうな。
それとそれでも大ちゃんを想い続けているハチ公ちゃんに。」
「別に大事にされてないわけじゃ……。」
「圭太は前に手痛い失恋をしてる。
だからもう人を好きになんてならないんじゃないかって俺なりに心配してた。
でも今の圭太を見てホッとしてるんだ。
ホッしてるし圭太の為に俺に出来る事があるなら協力したいと思ってる。」
手痛い失恋って…。
「サクラさんの事ですか?」
「あら?ハチ公ちゃん知ってる?」
「檜山君が中学生の時にサクラさんと付き合ってたって事だけ…。」