忠犬ハツ恋
水を飲みながら大ちゃんを眺めると、大ちゃんの横に何故か檜山君から借りたダウンジャケットがある。
あれは脱衣所に置いておいたはずなのに…。
まとまらない頭で必死に言い訳を考えていると大ちゃんから話を切り出して来た。
「美咲、コレどうした?」
大ちゃんの手にはしっかりと檜山君のダウンジャケット。
「か、借りたの。
茜ちゃんのお兄ちゃんから。
今日東野に行った後茜ちゃんと図書館に行ってね、帰り道雨に降られて茜ちゃんのお兄ちゃんに迎えに来てもらって、その時借りた。」
「この時期にダウン?」
「車に積みっ放しだったみたいだよ。」
「そうか。
お前は茜ちゃんのお兄さんに世話になりっ放しだな。今度きちんと挨拶させなさい。お礼を言わなきゃ。」
「……うん…。」
あれは脱衣所に置いておいたはずなのに…。
まとまらない頭で必死に言い訳を考えていると大ちゃんから話を切り出して来た。
「美咲、コレどうした?」
大ちゃんの手にはしっかりと檜山君のダウンジャケット。
「か、借りたの。
茜ちゃんのお兄ちゃんから。
今日東野に行った後茜ちゃんと図書館に行ってね、帰り道雨に降られて茜ちゃんのお兄ちゃんに迎えに来てもらって、その時借りた。」
「この時期にダウン?」
「車に積みっ放しだったみたいだよ。」
「そうか。
お前は茜ちゃんのお兄さんに世話になりっ放しだな。今度きちんと挨拶させなさい。お礼を言わなきゃ。」
「……うん…。」