忠犬ハツ恋
裏口に行くとタバコをくゆらせる一色先生がいた。
一色先生は大ちゃんの高校・大学の同級生で大ちゃんの職場でも私の存在を知る唯一の人物だ。
「おや?若奥さん、どうした?
弁当禁止になったんじゃなかったっけ?」
一色先生は私の持つ紙袋に視線を落とす。
「今日は…お弁当じゃないんです。」
「大輔なら事務所にいるはずだけど、電話した?」
「したんですけど、忙しいみたいで…。」
一色先生はタバコを首から下げた携帯灰皿に放り込んでズボンの後ろポケットから携帯を取り出すとボタンを押した。
きっと大ちゃんにかけている。
「一色先生、授業は?もうすぐ始まるんじゃ…。」
「俺、次は空き時間なの。」
しばらく待つと一色先生の電話に大ちゃんが出た。
一色先生は大ちゃんの高校・大学の同級生で大ちゃんの職場でも私の存在を知る唯一の人物だ。
「おや?若奥さん、どうした?
弁当禁止になったんじゃなかったっけ?」
一色先生は私の持つ紙袋に視線を落とす。
「今日は…お弁当じゃないんです。」
「大輔なら事務所にいるはずだけど、電話した?」
「したんですけど、忙しいみたいで…。」
一色先生はタバコを首から下げた携帯灰皿に放り込んでズボンの後ろポケットから携帯を取り出すとボタンを押した。
きっと大ちゃんにかけている。
「一色先生、授業は?もうすぐ始まるんじゃ…。」
「俺、次は空き時間なの。」
しばらく待つと一色先生の電話に大ちゃんが出た。