忠犬ハツ恋
恋愛のカリスマの特別講義
学校に着くと何故か檜山君の机の周りに人集りが出来ていた。
しかもそこに集まっているのは全て女子。
彼女達のお陰で檜山君の隣の席である私の机まで辿り着くのが困難になっていた。
その人集りの一員である茜ちゃんが私に気付き手招きする。
「これ、何の騒ぎ?」
「恋愛のカリスマ、檜山の特別講義、キスの基礎。
やっぱりダテに大学生と付き合って来てない。結構参考になるよ。美咲も聞いといたら?」
キスの…基礎?
檜山君が私に気づいた。
「来たな白石。ってお前まだ風邪治ってねぇの?」
私はマスクをして登校していた。
もう熱も無ければ、咳なんか初めっから出ていない。
本当はマスクなんて必要無かった。
でも檜山君に唇を晒すのが無性に恥ずかしかった。
このマスクは私の唇を守ってくれる鎧だった。
しかもそこに集まっているのは全て女子。
彼女達のお陰で檜山君の隣の席である私の机まで辿り着くのが困難になっていた。
その人集りの一員である茜ちゃんが私に気付き手招きする。
「これ、何の騒ぎ?」
「恋愛のカリスマ、檜山の特別講義、キスの基礎。
やっぱりダテに大学生と付き合って来てない。結構参考になるよ。美咲も聞いといたら?」
キスの…基礎?
檜山君が私に気づいた。
「来たな白石。ってお前まだ風邪治ってねぇの?」
私はマスクをして登校していた。
もう熱も無ければ、咳なんか初めっから出ていない。
本当はマスクなんて必要無かった。
でも檜山君に唇を晒すのが無性に恥ずかしかった。
このマスクは私の唇を守ってくれる鎧だった。