忠犬ハツ恋
「ねぇ、檜山君。もう一回教えて。上手く出来ない。」

檜山君の右側に陣取る望月さんが檜山君に頼む。

「いいか?ポイントは舌打ちだ。
キスの音はそうやってわざと立てる。
唇を離す時に口の中で音を鳴らすんだ。
それだけで盛り上がり方が全然違う。」

檜山君は望月さんの手を取ると望月さんの手の甲に自らの唇を当てる。
その時"ちぅっっ"っと小さく音がした。
望月さんはそれだけでもう檜山君にメロメロだった。

あ〜ぁ、望月さん、間違いなく檜山君に落ちたな…。
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