忠犬ハツ恋
望月さんがなかなか信じてくれそうにないから私は胸元に隠していた婚約指輪を引っ張り出した。
「実はね、私、婚約してるんだよ。」
「えっ?」
望月さんは私の予想通りの反応を見せた。
「これは亜希子先生と茜ちゃんしか知らないんだけど。」
そう言って笑って見せるけど望月さんはまだ疑いの眼で私を見ている。
「本当に?誰と?」
「従兄のお兄ちゃん。
本当は結婚したかったんだけど親に反対されたの。高校を卒業するまで待てって。
だから私には檜山君は無いんだよ。」
「でも今日、モーニングコールが何とかって……。」
「だからね正直困ってるの。婚約者がいるのにモーニングコールなんて出来ないでしょ?」
「檜山君には言わないの?婚約者がいるって。」
「きっと信じてくれないよ。
笑い飛ばされて終わる気がする…。
だからさ、望月さんが檜山君にモーニングコールしてあげてくれない?
6時30分。檜山君が電話に出るまでコールしてね。じゃないと檜山君キレるから。
後、差し支え無かったら番号は通知してあげて。」
「実はね、私、婚約してるんだよ。」
「えっ?」
望月さんは私の予想通りの反応を見せた。
「これは亜希子先生と茜ちゃんしか知らないんだけど。」
そう言って笑って見せるけど望月さんはまだ疑いの眼で私を見ている。
「本当に?誰と?」
「従兄のお兄ちゃん。
本当は結婚したかったんだけど親に反対されたの。高校を卒業するまで待てって。
だから私には檜山君は無いんだよ。」
「でも今日、モーニングコールが何とかって……。」
「だからね正直困ってるの。婚約者がいるのにモーニングコールなんて出来ないでしょ?」
「檜山君には言わないの?婚約者がいるって。」
「きっと信じてくれないよ。
笑い飛ばされて終わる気がする…。
だからさ、望月さんが檜山君にモーニングコールしてあげてくれない?
6時30分。檜山君が電話に出るまでコールしてね。じゃないと檜山君キレるから。
後、差し支え無かったら番号は通知してあげて。」