忠犬ハツ恋
結局檜山君は前みたく昼休みに学校に現れた。
しかも私と同じくマスク姿…。
私の隣の席に座るとこちらをチラリともせずに突っ伏して寝てしまう。
午後の授業が始まると檜山君は苦しそうに咳き込み出し、スッと席を立ったかと思うと「先生保健室行って来ます」と10分も経たないウチに教室を出て行ってしまった。
それからホームルームが終わっても戻らず、クラスメイト達はそれぞれに部活に向かったり、家に帰ったり散り散りになった。
私は自分の鞄と檜山君の鞄を抱え、望月さんの元へと向かう。
「檜山君のところに行ってみない?」
「ごめん、私これからピアノなの。すぐに帰らなきゃ……。ごめんね白石さん。」
そりゃ誰にだって予定はある。
「ううん、いいよ。私、行ってくるから。」
"私、これからピアノなの"
そんなセリフ言ってみたいなぁ〜なんて思ったりした。
しかも私と同じくマスク姿…。
私の隣の席に座るとこちらをチラリともせずに突っ伏して寝てしまう。
午後の授業が始まると檜山君は苦しそうに咳き込み出し、スッと席を立ったかと思うと「先生保健室行って来ます」と10分も経たないウチに教室を出て行ってしまった。
それからホームルームが終わっても戻らず、クラスメイト達はそれぞれに部活に向かったり、家に帰ったり散り散りになった。
私は自分の鞄と檜山君の鞄を抱え、望月さんの元へと向かう。
「檜山君のところに行ってみない?」
「ごめん、私これからピアノなの。すぐに帰らなきゃ……。ごめんね白石さん。」
そりゃ誰にだって予定はある。
「ううん、いいよ。私、行ってくるから。」
"私、これからピアノなの"
そんなセリフ言ってみたいなぁ〜なんて思ったりした。