忠犬ハツ恋
「本当は再来週渡すつもりだったけど、見つかったんなら隠してても仕方ないし。
それ、美咲に。婚約2ヶ月記念プレゼント。
この間お祝い出来なかったから今度2月分祝おうって言ったろ?」
「えっ?だってK&Kって……。」
男性用のブランドだ。
「経営者が変わってレディースが出来たんだ。
美咲、K&Kのレディースがあったらいいのにって言ってたろ?
良かったね、念願叶って。」
紙袋から服を取り出すと、それは左の胸元にロゴをあしらったパーカーだった。
私好みのスポーティーな感じ。
すっかり佐々木さんからの大ちゃん向けのプレゼントだと思い込んで、ふてくされて夜遅くまで外でウロウロして、補導されかけた。
大ちゃんを信用していなかった愚かな自分がここにいた。
……申し訳無さに泣きそうになる。
「だから!嬉しい時は笑えって。」
そんな事知る由も無い大ちゃんは私が嬉し泣きをしているんだと勘違いしていた。
それ、美咲に。婚約2ヶ月記念プレゼント。
この間お祝い出来なかったから今度2月分祝おうって言ったろ?」
「えっ?だってK&Kって……。」
男性用のブランドだ。
「経営者が変わってレディースが出来たんだ。
美咲、K&Kのレディースがあったらいいのにって言ってたろ?
良かったね、念願叶って。」
紙袋から服を取り出すと、それは左の胸元にロゴをあしらったパーカーだった。
私好みのスポーティーな感じ。
すっかり佐々木さんからの大ちゃん向けのプレゼントだと思い込んで、ふてくされて夜遅くまで外でウロウロして、補導されかけた。
大ちゃんを信用していなかった愚かな自分がここにいた。
……申し訳無さに泣きそうになる。
「だから!嬉しい時は笑えって。」
そんな事知る由も無い大ちゃんは私が嬉し泣きをしているんだと勘違いしていた。