忠犬ハツ恋
「ゴメン…大ちゃん。」
「ありがとうの間違いじゃないのか?」
大ちゃんは私の頬を撫でると顔を寄せてくる。
私は咄嗟にそれを避けた。
「美咲?」
ちょっと待って。
k&kの誤解は解けた。
でも大ちゃんの胸で泣く佐々木詩織さんの誤解は解けていない。
「風邪が治った褒美、要らないのか?」
その時頭の中に檜山君の囁きが聞こえた。
"バレなきゃいいんだよ"
大ちゃんは……黙っているつもりなんだ。
不都合な事は私にバレなければいいと…。
「あ、ありがとう!
そう言えば茜ちゃんから電話が掛かってくる予定なの。
私、ちょっと部屋に行くね。
お風呂は湧いてるし、客間にお布団も敷いてあるから。」
「おい!美咲!」
私はプレゼントのパーカーを握り締めて自分の部屋に戻った。
「ありがとうの間違いじゃないのか?」
大ちゃんは私の頬を撫でると顔を寄せてくる。
私は咄嗟にそれを避けた。
「美咲?」
ちょっと待って。
k&kの誤解は解けた。
でも大ちゃんの胸で泣く佐々木詩織さんの誤解は解けていない。
「風邪が治った褒美、要らないのか?」
その時頭の中に檜山君の囁きが聞こえた。
"バレなきゃいいんだよ"
大ちゃんは……黙っているつもりなんだ。
不都合な事は私にバレなければいいと…。
「あ、ありがとう!
そう言えば茜ちゃんから電話が掛かってくる予定なの。
私、ちょっと部屋に行くね。
お風呂は湧いてるし、客間にお布団も敷いてあるから。」
「おい!美咲!」
私はプレゼントのパーカーを握り締めて自分の部屋に戻った。