忠犬ハツ恋
「そのネクタイ、美咲ちゃんのプレゼント?」

「あぁ。分かるか?
やっぱりチョイスが高校生かな?」

「いや、お前ならもっと濃いブルーかブラウン系を選ぶはずだから。」

「そうか?そうかな?」

半分の採点を終えたところで一旦赤ペンを置いた。

「大輔、メシは?」

「これ終わったらコンビニでも行くよ。」

「買って来てやる。何がいい?」

「いいよ、自分で行く。お前も忙しいだろ?」

俺がコーヒーを半分飲んだところで大我に戻すと大我は「こんなに残さなくていい」と自ら後少しコーヒーを飲んだ。

「その後、詩織とはどうなってる?」

「どうってどうにもなってないよ。」

俺は残りの採点を始めた。
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