忠犬ハツ恋
「いらっしゃい、ハチ公ちゃん。
ここは今日は予約で貸切なの。賄いは上で食べてって。」

シャロンの客席ではサクラさんがテーブルのセッティングの真っ最中だった。

「しまった…。今日の賄いはサクラさんの当番か?白石、メシは屋台で食おう。今日はその方が安全だ。」

「失礼しちゃうわね、圭太。
安心なさい。今日は牛丼。それならあんたも文句無いでしょ?」

「あ、そう。ならいいや。」

檜山君はどんどん厨房の中に入って行く。
厨房の中では光太郎お兄さんが肉を焼いていた。

「圭太もハチ公ちゃんもお祭り楽しんでおいで。圭太、あまり遅くなるなよ。」

「分かってる!」
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