忠犬ハツ恋
せっかく花火に見入っているのに、檜山君が話しかけて来る。
「周防に"俺から直接何も言われてない"とボヤいたというのは本当か?」
「……な、何の話?かな〜?」
茜ちゃんが余計な事を檜山君にバラしていた。
「ったく、女ってのは…。
いちいち言わなきゃ分かんねぇの?
何となく気付くだろ?普通!」
檜山君のその言い方には納得が行かなかった。
「気持ちは言葉にしなきゃ分からないよ。
気付いててもちゃんと伝えて欲しいのが女心です!」
私の反論に檜山君は小さくなった。
「まぁね、……それサクラにも言われたけどさ。」
檜山君はしばらく花火を見つめていたが、また静かに語り出した。
「周防に"俺から直接何も言われてない"とボヤいたというのは本当か?」
「……な、何の話?かな〜?」
茜ちゃんが余計な事を檜山君にバラしていた。
「ったく、女ってのは…。
いちいち言わなきゃ分かんねぇの?
何となく気付くだろ?普通!」
檜山君のその言い方には納得が行かなかった。
「気持ちは言葉にしなきゃ分からないよ。
気付いててもちゃんと伝えて欲しいのが女心です!」
私の反論に檜山君は小さくなった。
「まぁね、……それサクラにも言われたけどさ。」
檜山君はしばらく花火を見つめていたが、また静かに語り出した。