忠犬ハツ恋
「檜山君、東野で体験講座あるって荒木先生言ってたよね?」
「あ?」
「それって本名書かなきゃならなかったりする?」
大ちゃんにも佐々木詩織さんにも私の存在を知られる事なく佐々木詩織さんに会いたい。
「そりゃあちらは無料体験で新規の生徒を獲得したいんだ。進路希望やらいろいろ書かされるだろ。でも名前知られたくないなら偽名使えば?
体験講座じゃ名前が嘘か本当かまで調べないだろ。」
「調べないの?」
「調べられないよ。
かなりの体験者が来る。そんなのいちいち調べるほど東野の講師に暇人はいない。
今日シャロンに来いよ。荒木センセが協力してくれる。」
………偽名か…。
大ちゃんは茜ちゃんの名前は知ってる。茜ちゃんの名前を借りても怪しまれるかもしれない。
「サクラさんの名前借りてもいいかな?」
「まぁ、問題は無いだろうけど……。
お前『勅使河原』って書ける?」
「………茜ちゃん、苗字だけ貸してくれない?」
「あ?」
「それって本名書かなきゃならなかったりする?」
大ちゃんにも佐々木詩織さんにも私の存在を知られる事なく佐々木詩織さんに会いたい。
「そりゃあちらは無料体験で新規の生徒を獲得したいんだ。進路希望やらいろいろ書かされるだろ。でも名前知られたくないなら偽名使えば?
体験講座じゃ名前が嘘か本当かまで調べないだろ。」
「調べないの?」
「調べられないよ。
かなりの体験者が来る。そんなのいちいち調べるほど東野の講師に暇人はいない。
今日シャロンに来いよ。荒木センセが協力してくれる。」
………偽名か…。
大ちゃんは茜ちゃんの名前は知ってる。茜ちゃんの名前を借りても怪しまれるかもしれない。
「サクラさんの名前借りてもいいかな?」
「まぁ、問題は無いだろうけど……。
お前『勅使河原』って書ける?」
「………茜ちゃん、苗字だけ貸してくれない?」