忠犬ハツ恋
密かな有名人
シャロンで荒木先生は私達に体験講座の申し込み用紙をくれた。
「こんな事もあろうかと2枚確保しといたんだ。もう定員ギリだよ。良かったね。」
私はその申し込み用紙の氏名欄に"周防 サクラ"と書いた。
隣を見ると檜山君は氏名欄に"荒木 大"と書いている。
「どうして檜山君まで偽名なの?」
「俺は密かに有名人なんだよ。
塾生でもないのに塾生より成績が良かったりするから結構居た堪れねぇの。」
荒木先生が檜山君の申し込み用紙を見て笑う。
「荒木 大か…。いいじゃん。
圭太は巷じゃ"荒らしの檜山"で通ってるからね。」
「通ってねぇよ!」
「こんな事もあろうかと2枚確保しといたんだ。もう定員ギリだよ。良かったね。」
私はその申し込み用紙の氏名欄に"周防 サクラ"と書いた。
隣を見ると檜山君は氏名欄に"荒木 大"と書いている。
「どうして檜山君まで偽名なの?」
「俺は密かに有名人なんだよ。
塾生でもないのに塾生より成績が良かったりするから結構居た堪れねぇの。」
荒木先生が檜山君の申し込み用紙を見て笑う。
「荒木 大か…。いいじゃん。
圭太は巷じゃ"荒らしの檜山"で通ってるからね。」
「通ってねぇよ!」