忠犬ハツ恋
荒木&周防
夏休みに入ってすぐの日曜日の体験講座で私は出来る限りの変装をした。
髪は2つに分けて三つ編みにし、お父さんの黒縁メガネを借りた。
買ってから1度しかはいていないジーンズのスカートにお母さんの引き出しから借りた花柄のシャツを羽織る。
いっそ茶髪にでもしようかとも思ったが、東野に来る子にそう言うタイプは稀だ。
"木は森の中に隠せ"
私は真面目路線で周りに紛れ込む作戦に出た。
まさか講師が大ちゃんじゃありませんように…。
檜山君はそんな私の格好を見て笑った。
「おぉ、上手く化けたんじゃね?
望月が分からなきゃ問題無いだろ」
そうだった…。
せっかく偽名を使っても望月さんに見つかったら水の泡だ。
何かと目立つ檜山君から少し離れて立つ事にした。
髪は2つに分けて三つ編みにし、お父さんの黒縁メガネを借りた。
買ってから1度しかはいていないジーンズのスカートにお母さんの引き出しから借りた花柄のシャツを羽織る。
いっそ茶髪にでもしようかとも思ったが、東野に来る子にそう言うタイプは稀だ。
"木は森の中に隠せ"
私は真面目路線で周りに紛れ込む作戦に出た。
まさか講師が大ちゃんじゃありませんように…。
檜山君はそんな私の格好を見て笑った。
「おぉ、上手く化けたんじゃね?
望月が分からなきゃ問題無いだろ」
そうだった…。
せっかく偽名を使っても望月さんに見つかったら水の泡だ。
何かと目立つ檜山君から少し離れて立つ事にした。