忠犬ハツ恋
「何でそんな事まで知ってんの?
誰から聞いた?」

「情報源の身の安全の為、そこは明かせません。」

「オイオイ、俺がその情報源に何するっての?
刑事ドラマの見過ぎだろ美咲ちゃん……。」

一色先生が呆れ顔でカフェオレを口にする。

「参ったな……。
これ、俺が話しちゃっていいんだろうか…?」

「大丈夫!私、聞かなかった事にしますから!


一色先生は少しだけ思い詰めた顔をして、カフェオレを飲み干すとパックをぐしゃりと潰して角のゴミ箱に投げた。
それは見事に壁にワンバウンドしてゴミ箱に入る。

「分かったよ…。
これは美咲ちゃんの精神衛生を気遣う俺の独り言、いい?」

私は一色先生の目を見つめて深く頷いた。
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