忠犬ハツ恋
それならばと松藤さんはまだ全く形にもなっていない物事を、手早くあれこれと現実的な方向に誘導して行く。

「挙式、披露宴は思ったより細かな決め事が数多くあります。
時間はたっぷりあるようでいて意外に無いものなんですよ。
如何に早く理想を現実的なものに近づけて行くかが大事なんです。」

松藤さんはそう言って2年後の私達の結婚式のプランを着々と形作り出した。

「これらはあくまで(仮)です。
変更したくなったらいつでも仰って下さい。
主役は白石様です。
白石様が1番輝ける1日を、一生の記念に残るものに我々がお手伝いさせていただけたらと思います。」

なんだか自分がすごくVIPになった気分で背中がむず痒かった。

一通り話が済むと挙式のデモンストレーションがあると言うので見てみる。

参加者1組がモニターとなり本番さながらの挙式を行う。
何となく流れをつかむ為のモノだろうが、私は新婦役のウェディングドレスにばかり目を奪われていた。
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