忠犬ハツ恋
最後に引き菓子のサンプルまで貰って帰って来た。
帰りの車の中でも大ちゃんの携帯は時々震えていたけど、大ちゃんは無視。
「……出なくていいの?」
「いいよ。最近多いんだ、イタズラ電話。」
私を送り届けると大ちゃんはこれから塾長に今日のお礼を言いに行くと言う。
「楽しかったか?ブライダルフェア。」
「少し疲れた。だって着せ替え人形なんだもん。
でもデザートブッフェは大満足だったよ!」
「お前はまだ色気より食い気だな?」
大ちゃんはクスっと笑うと私に唇を寄せる。
"お前、キス上手くなってるぞ"
頭に檜山くんの台詞が過ぎり私は身を硬くして大ちゃんを迎えた。
唇を離すと私の口紅が大ちゃんの唇に付いている。
髪型は普段着におかしくないように元に戻して貰ったが、メイクはプロに施して貰ったままだった。
「大ちゃん、口紅……。」
「この口紅の色は美咲には赤過ぎる。」
大ちゃんはそう言うとまた私の唇を塞ぎ、私の口紅をキスで拭い取って去って行った。
帰りの車の中でも大ちゃんの携帯は時々震えていたけど、大ちゃんは無視。
「……出なくていいの?」
「いいよ。最近多いんだ、イタズラ電話。」
私を送り届けると大ちゃんはこれから塾長に今日のお礼を言いに行くと言う。
「楽しかったか?ブライダルフェア。」
「少し疲れた。だって着せ替え人形なんだもん。
でもデザートブッフェは大満足だったよ!」
「お前はまだ色気より食い気だな?」
大ちゃんはクスっと笑うと私に唇を寄せる。
"お前、キス上手くなってるぞ"
頭に檜山くんの台詞が過ぎり私は身を硬くして大ちゃんを迎えた。
唇を離すと私の口紅が大ちゃんの唇に付いている。
髪型は普段着におかしくないように元に戻して貰ったが、メイクはプロに施して貰ったままだった。
「大ちゃん、口紅……。」
「この口紅の色は美咲には赤過ぎる。」
大ちゃんはそう言うとまた私の唇を塞ぎ、私の口紅をキスで拭い取って去って行った。