忠犬ハツ恋
「白石、お前さ、東野に彼氏でもいんの?」
突然そう問われて私は固まった。
「ここから東野の入り口丸見えなんだよ。
誰か見覚えあるヤツがチョコチョコ来るなぁと思ってたらクラスメイトじゃん。
ただ入り口に突っ立ってるだけで中に入ろうとしないし、かと思えば泣きそうな顔して去ってく。
白石の片思い?」
私はその質問には答えなかった。
「檜山君はここで働いてるから朝起きれないんだ。
ウチ、バイト禁止だよ。」
「バイトじゃねーよ。家業。」
「家業?」
「ここのオーナーは俺の父親、店長は俺の兄。
赤字では無いけど人雇うほど余裕無いんだ。
だから俺が手伝ってる。」
「……そうなんだ…。」
「早く飲めよ。冷めるぞ。」
檜山君はコーヒーを勧める。
突然そう問われて私は固まった。
「ここから東野の入り口丸見えなんだよ。
誰か見覚えあるヤツがチョコチョコ来るなぁと思ってたらクラスメイトじゃん。
ただ入り口に突っ立ってるだけで中に入ろうとしないし、かと思えば泣きそうな顔して去ってく。
白石の片思い?」
私はその質問には答えなかった。
「檜山君はここで働いてるから朝起きれないんだ。
ウチ、バイト禁止だよ。」
「バイトじゃねーよ。家業。」
「家業?」
「ここのオーナーは俺の父親、店長は俺の兄。
赤字では無いけど人雇うほど余裕無いんだ。
だから俺が手伝ってる。」
「……そうなんだ…。」
「早く飲めよ。冷めるぞ。」
檜山君はコーヒーを勧める。