忠犬ハツ恋
ヘラっと笑う私を檜山君は強く抱き締める。

「こんな事で落ち込んでんの?
慰めてやろうか?このまま一晩中。」

「ううん、平気。
こんな時間に悪いけど家まで送ってくれる?」

大ちゃんはもう家に帰り着いただろうか?
佐々木さんを無事に送り届けただけだよね?

私は大ちゃんを信じるしかなかった。
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