忠犬ハツ恋
高校生デビューとバーガーショップ
夏休みの最終日、
大ちゃんは珍しく仕事が夕方で終わると言うから2人で外食する事になった。
大ちゃんが連れて来てくれたのは話題のバーガーショップで、
大皿の中心に男性の手の平サイズのハンバーガー、サイドにポテトが山盛り。
ハンバーガーを食べるのにナイフとフォークを使うのは初めてだった。
かぶりつくのはとてもムリそうだったから、
私は仕方無く上から一枚一枚分解しながら食べていた。
それを見て大ちゃんが笑う。
「どう食べようと胃に入れば同じだもんな?」
大ちゃんに詩織さんとの事を聞きたいのに、なかなかその勇気が出なかった。
自然と言葉数が少なくなるのを大ちゃんが気遣う。
「どうした?美咲。
今日はずいぶんと元気が無いな。
夏休みに遊びすぎて疲れたか?
それとも明日から学校ってのが憂鬱なんだろ?」
その大ちゃんの様子は本当にいつもと変わりなくて、私に隠し事をしている後ろめたさなんて微塵も感じられない。
大ちゃんのその図太さが怖かった。
私が詩織さんの事を知っているなんてこれっぽっちも思ってない。
大ちゃんは珍しく仕事が夕方で終わると言うから2人で外食する事になった。
大ちゃんが連れて来てくれたのは話題のバーガーショップで、
大皿の中心に男性の手の平サイズのハンバーガー、サイドにポテトが山盛り。
ハンバーガーを食べるのにナイフとフォークを使うのは初めてだった。
かぶりつくのはとてもムリそうだったから、
私は仕方無く上から一枚一枚分解しながら食べていた。
それを見て大ちゃんが笑う。
「どう食べようと胃に入れば同じだもんな?」
大ちゃんに詩織さんとの事を聞きたいのに、なかなかその勇気が出なかった。
自然と言葉数が少なくなるのを大ちゃんが気遣う。
「どうした?美咲。
今日はずいぶんと元気が無いな。
夏休みに遊びすぎて疲れたか?
それとも明日から学校ってのが憂鬱なんだろ?」
その大ちゃんの様子は本当にいつもと変わりなくて、私に隠し事をしている後ろめたさなんて微塵も感じられない。
大ちゃんのその図太さが怖かった。
私が詩織さんの事を知っているなんてこれっぽっちも思ってない。