忠犬ハツ恋
「何でしょう?」
大ちゃんは補導員にひるむ事なく堂々と話に応じる。
確かにやましい事は何も無いが捕まった場所が悪い。
「身分証、お願い出来ますか?」
「その必要はありません。我々は従兄弟です。
この子の保護者に連絡を取って貰えればすぐに分かります。」
補導員達は目を合わせると私と大ちゃんを引き剥がした。
お互いの話が聞こえない場所まで来て
私を保護したつもりの補導員は私から話しを聞き出そうとする。
「捕まったら"従兄弟"と言うように口裏を合わせているのか?」
なるほど、そうやって逃げようとする援交カップルがいるんだ。
でもそこまで疑わなきゃならないほど私達は不自然なカップルなのかと思うと悲しくなる。
世の中の全てが私達を否定しているようだった。
私は大ちゃんとは釣り合わないと。
大ちゃんは補導員にひるむ事なく堂々と話に応じる。
確かにやましい事は何も無いが捕まった場所が悪い。
「身分証、お願い出来ますか?」
「その必要はありません。我々は従兄弟です。
この子の保護者に連絡を取って貰えればすぐに分かります。」
補導員達は目を合わせると私と大ちゃんを引き剥がした。
お互いの話が聞こえない場所まで来て
私を保護したつもりの補導員は私から話しを聞き出そうとする。
「捕まったら"従兄弟"と言うように口裏を合わせているのか?」
なるほど、そうやって逃げようとする援交カップルがいるんだ。
でもそこまで疑わなきゃならないほど私達は不自然なカップルなのかと思うと悲しくなる。
世の中の全てが私達を否定しているようだった。
私は大ちゃんとは釣り合わないと。