忠犬ハツ恋
「お母さん………大ちゃんは…?」
お母さんは溜息1つ吐くと青信号でアクセルを踏み込みながらさっきよりも強く私の頭を撫でた。
「大ちゃんもしばらく講義から外れるみたいね。美咲って言う婚約者がいるって塾長に言ってなかったのかしらあの子?」
「私の事はこの間塾長に話したって言ってた…。」
だからこそ先日ブライダルフェアに行けと塾長が休みをくれた。
もし話していない事があるとすればそれは……。
「それなら美咲がまだ16歳だということを言ってなかったのかもね。
それならそこはもう大輔の判断よ。
誤解を解くのも罰を受けるのも大輔。
美咲が気にする事ないわ。
こちらからはどうしようも出来ないし、大輔はもういい大人なんだし。」
お母さんはきっと私がホテル街に立ち入って大ちゃんが連れ出してくれた事情なんて知らない。
大ちゃんが私を連れ込んだと思ってる…。
「お父さんは…?」
「今、オーストラリア。
良かったわ、この事件がお父さんの耳に入らなくて。」
お母さんは溜息1つ吐くと青信号でアクセルを踏み込みながらさっきよりも強く私の頭を撫でた。
「大ちゃんもしばらく講義から外れるみたいね。美咲って言う婚約者がいるって塾長に言ってなかったのかしらあの子?」
「私の事はこの間塾長に話したって言ってた…。」
だからこそ先日ブライダルフェアに行けと塾長が休みをくれた。
もし話していない事があるとすればそれは……。
「それなら美咲がまだ16歳だということを言ってなかったのかもね。
それならそこはもう大輔の判断よ。
誤解を解くのも罰を受けるのも大輔。
美咲が気にする事ないわ。
こちらからはどうしようも出来ないし、大輔はもういい大人なんだし。」
お母さんはきっと私がホテル街に立ち入って大ちゃんが連れ出してくれた事情なんて知らない。
大ちゃんが私を連れ込んだと思ってる…。
「お父さんは…?」
「今、オーストラリア。
良かったわ、この事件がお父さんの耳に入らなくて。」