忠犬ハツ恋
翌日も翔真君のお迎えに同行した。

少しヒロム君と話がしてみたい、
私はそんな事を考えていた。
ヒロム君ならいろいろと聞き出せるかも知れない。

「美咲、昨日からどうしたの?」

茜ちゃんが不思議そうに問い掛ける。

「後でちゃんと話すから少し待って。」



昨日と同じように翔真君は園庭を元気に走り回っていた。
茜ちゃんと私を見つけると急いで帰り支度をしに虹組さんの部屋へと駆け込んで行く。
茜ちゃんと私は翔真君の後を追った。

虹組さんの部屋にはやっぱりヒロム君が1人で遊んでいて、私は思い切ってヒロム君に近づいてみた。
< 277 / 466 >

この作品をシェア

pagetop