忠犬ハツ恋
オニの冷やし中華
毎日茜ちゃん家に泊めてもらうわけにも行かないから今日は自宅に帰る事にした。
改札を通り高校生で混み合った電車に乗る。
東野に行くなら4つ目の駅で降りなきゃならないからきっとそこで電車は空いてくるだろう。
檜山君は一足先の電車で東野に向かっていた。
左手で吊り革に捕まり右手で携帯をいじる。
大ちゃんからはまだ何の連絡もなかった。
昨日私に保育園で目撃されているなんて思ってもいないんだろう。
もし見られていた事を知ったなら連絡がないはずがない。
私は携帯でメールを送るページを開いて大ちゃんへの本文に"大ちゃんのバカ 大ちゃんのバカ 大ちゃんのバカ……"と打ち込み続けた。
その時背後に人の気配を感じた。
混み合った電車で背後に人の気配なんて当たり前だけどいくらなんでも接しすぎている。
その人の心拍が読み取れるんじゃないか?と思う程の密着感。
背中がじんわり暖かい。
………痴漢…?
にしては何かが不自然だった。
なんと言うか…背後から私の携帯を盗み見ているような……。
改札を通り高校生で混み合った電車に乗る。
東野に行くなら4つ目の駅で降りなきゃならないからきっとそこで電車は空いてくるだろう。
檜山君は一足先の電車で東野に向かっていた。
左手で吊り革に捕まり右手で携帯をいじる。
大ちゃんからはまだ何の連絡もなかった。
昨日私に保育園で目撃されているなんて思ってもいないんだろう。
もし見られていた事を知ったなら連絡がないはずがない。
私は携帯でメールを送るページを開いて大ちゃんへの本文に"大ちゃんのバカ 大ちゃんのバカ 大ちゃんのバカ……"と打ち込み続けた。
その時背後に人の気配を感じた。
混み合った電車で背後に人の気配なんて当たり前だけどいくらなんでも接しすぎている。
その人の心拍が読み取れるんじゃないか?と思う程の密着感。
背中がじんわり暖かい。
………痴漢…?
にしては何かが不自然だった。
なんと言うか…背後から私の携帯を盗み見ているような……。