忠犬ハツ恋
「何?何?大輔と喧嘩?」
一色先生は興味津々で聞いてくる。
私が苦虫を噛み潰したような顔で俯いていたのか、一色先生は東野に向かう4つ目の駅で他の高校生の流れに乗って私をホームに引きずり下ろした。
「ちょっ!一色先生!!私、今日東野には行きません。家に帰るんです!」
電車に戻ろうとした私の鞄を一色先生が取り上げるから私は慌てて一色先生を振り返った。
その時背後では無情にも電車の扉が閉まってしまった……。
「一色先……!!」
咎めようと声を荒げるところに一色先生が私の口の前に人差し指を立てて止める。
「俺、スーツ姿。美咲ちゃん、制服姿。
また補導されたくなかったら今から俺を"お兄ちゃん"と呼んで。いい?」
………あまり似てない兄妹だな…。
でも脳裏にこの間の補導された苦い記憶が蘇ってきてここは一色先生に従う事にした。
一色先生は興味津々で聞いてくる。
私が苦虫を噛み潰したような顔で俯いていたのか、一色先生は東野に向かう4つ目の駅で他の高校生の流れに乗って私をホームに引きずり下ろした。
「ちょっ!一色先生!!私、今日東野には行きません。家に帰るんです!」
電車に戻ろうとした私の鞄を一色先生が取り上げるから私は慌てて一色先生を振り返った。
その時背後では無情にも電車の扉が閉まってしまった……。
「一色先……!!」
咎めようと声を荒げるところに一色先生が私の口の前に人差し指を立てて止める。
「俺、スーツ姿。美咲ちゃん、制服姿。
また補導されたくなかったら今から俺を"お兄ちゃん"と呼んで。いい?」
………あまり似てない兄妹だな…。
でも脳裏にこの間の補導された苦い記憶が蘇ってきてここは一色先生に従う事にした。