忠犬ハツ恋
「何処に行くんですか?一色お兄ちゃん。」
くわえ煙草にスーツの上着を腕に引っ掛け、ズボンのポケットに手を突っ込んで前を歩く一色先生は東野には向かっていなかった。
「美咲ちゃん、お兄ちゃんに敬語はおかしいだろ?
それと一色お兄ちゃんはブー。
大我お兄ちゃんと呼ぶように!」
昨日も結局茜ちゃんと語り合って一日が終わった。試験休みなのに試験勉強を全くやっていない。
これはもうこの際一色先生に教わろうと思っていた。
「俺、今日休みなんだよ。
俺ん家でゆっくり話し聞いてやろうじゃない。」
「えっ!!一色先生の家?!!」
つい一色先生と呼んでしまった。
一色先生は私の心配を察して笑う。
「妹をとって食わないよ。
そんな事したら大輔に殺される。」
くわえ煙草にスーツの上着を腕に引っ掛け、ズボンのポケットに手を突っ込んで前を歩く一色先生は東野には向かっていなかった。
「美咲ちゃん、お兄ちゃんに敬語はおかしいだろ?
それと一色お兄ちゃんはブー。
大我お兄ちゃんと呼ぶように!」
昨日も結局茜ちゃんと語り合って一日が終わった。試験休みなのに試験勉強を全くやっていない。
これはもうこの際一色先生に教わろうと思っていた。
「俺、今日休みなんだよ。
俺ん家でゆっくり話し聞いてやろうじゃない。」
「えっ!!一色先生の家?!!」
つい一色先生と呼んでしまった。
一色先生は私の心配を察して笑う。
「妹をとって食わないよ。
そんな事したら大輔に殺される。」