忠犬ハツ恋
大ちゃん家もそうだが、一色先生の家も男の1人暮らしと思えない程片付いていた。
壁がコンクリートの打ちっぱなしのせいか一色先生の部屋の方がより無機質で暖かみがないように感じる。
大型のTVの横にはズラリと並んだDVD。
クラシックの映画から流行りの海外ドラマまで幅広く揃っていた。
「好きなんですね。映画。」
「何事も仕事の為だよ。
日本語の勉強と生徒との話題作り。
観たいのがあったら持ってっていいよ。」
「いえ……。」
観たいのは沢山あったが今借りてしまうと試験勉強なんて手に付かなくなる。
「で?何があった?」
一色先生は大型TVの前のソファーに腰掛けネクタイを緩めながらマグカップに入ったコーヒーを飲んでいた。
先生の隣にはグラスに入ったオレンジジュース。一色先生が手振りでどうぞと示す。
私は恐る恐る一色先生の隣に腰掛け「ありがとうございます」と言いながらジュースを一口飲んだ。
壁がコンクリートの打ちっぱなしのせいか一色先生の部屋の方がより無機質で暖かみがないように感じる。
大型のTVの横にはズラリと並んだDVD。
クラシックの映画から流行りの海外ドラマまで幅広く揃っていた。
「好きなんですね。映画。」
「何事も仕事の為だよ。
日本語の勉強と生徒との話題作り。
観たいのがあったら持ってっていいよ。」
「いえ……。」
観たいのは沢山あったが今借りてしまうと試験勉強なんて手に付かなくなる。
「で?何があった?」
一色先生は大型TVの前のソファーに腰掛けネクタイを緩めながらマグカップに入ったコーヒーを飲んでいた。
先生の隣にはグラスに入ったオレンジジュース。一色先生が手振りでどうぞと示す。
私は恐る恐る一色先生の隣に腰掛け「ありがとうございます」と言いながらジュースを一口飲んだ。