忠犬ハツ恋
その日、大ちゃんは深夜に現れた。
仕事を終えてきっとクタクタなはずなのに、昨日のヒロム君のお迎えと今日の詩織さんからの電話の弁解の為に私のところへ駆け付ける。
もしかしたら大ちゃんも被害者なのかも知れない。
元カノからヨリを戻せと言い寄られプライベートを引っ掻き回されている。
でもそれなら一色先生みたくもっと毅然とした態度で詩織さんにNOを突き付けるべきなんだ。
詩織さんをホテルに送ったりヒロム君のお迎えをするなんて絶対にダメなことくらい分かるはず。
ということははっきり拒絶出来ない何かがある…そう思わずにはいられなかった。
大ちゃんは私に何かを隠している。
詩織さんとの過去に起こった何か。
どんな事があろうとそれは過去だ。
私はそこを責めるつもりは無い。
責めたって過去は変わらないんだから。
だからどんな事でも話して欲しいのに…。
私はそんな話し相手にならないくらい子供だということ?
私はもう大人だ。
大ちゃんの婚約者だし、きっと立派に大ちゃんの子供を身ごもれる。
卑怯な元カノには卑怯で対抗するしか無い。
私は……これから大ちゃんを誘惑する。
仕事を終えてきっとクタクタなはずなのに、昨日のヒロム君のお迎えと今日の詩織さんからの電話の弁解の為に私のところへ駆け付ける。
もしかしたら大ちゃんも被害者なのかも知れない。
元カノからヨリを戻せと言い寄られプライベートを引っ掻き回されている。
でもそれなら一色先生みたくもっと毅然とした態度で詩織さんにNOを突き付けるべきなんだ。
詩織さんをホテルに送ったりヒロム君のお迎えをするなんて絶対にダメなことくらい分かるはず。
ということははっきり拒絶出来ない何かがある…そう思わずにはいられなかった。
大ちゃんは私に何かを隠している。
詩織さんとの過去に起こった何か。
どんな事があろうとそれは過去だ。
私はそこを責めるつもりは無い。
責めたって過去は変わらないんだから。
だからどんな事でも話して欲しいのに…。
私はそんな話し相手にならないくらい子供だということ?
私はもう大人だ。
大ちゃんの婚約者だし、きっと立派に大ちゃんの子供を身ごもれる。
卑怯な元カノには卑怯で対抗するしか無い。
私は……これから大ちゃんを誘惑する。