忠犬ハツ恋
1階の電気は全て消していた。
大ちゃんは真っ直ぐ私の部屋にやって来るはず。
私は布団に潜り込んで扉に背を向けて大ちゃんが来るのを待った。
大ちゃんの足音が階段を上り私の部屋の前で止まる。
ノックが2回聞こえた。
「美咲?ただいま。
……寝たのか?入るぞ?」
ドアの軋む音と共に大ちゃんが部屋に入って来た。
「美咲?」
「…眠れるわけ…ないじゃん……。」
私が布団の中から小さくそう呟くと大ちゃんは私のベッドに腰を下ろし布団の上から私の頭をポンポンっと撫でた。
「まさか保育園で目撃されるとは…。」
「……茜ちゃんの弟がそこに居るの。
試験休みだから茜ちゃんとお迎えに行った。
……大輔パパ、似合ってたよ。
本当の親子みたいで。」
「だからあれは仕方なかったんだって。
本物の親子みたいじゃないとヒロムを引き渡してもらえなかった。
ヒロムにはちゃんと俺はお迎えの時だけのパパだと言い聞かせてある。」
「大ちゃん残酷だね。ヒロム君はすごく嬉しそうだった。」
「………。」
大ちゃんは真っ直ぐ私の部屋にやって来るはず。
私は布団に潜り込んで扉に背を向けて大ちゃんが来るのを待った。
大ちゃんの足音が階段を上り私の部屋の前で止まる。
ノックが2回聞こえた。
「美咲?ただいま。
……寝たのか?入るぞ?」
ドアの軋む音と共に大ちゃんが部屋に入って来た。
「美咲?」
「…眠れるわけ…ないじゃん……。」
私が布団の中から小さくそう呟くと大ちゃんは私のベッドに腰を下ろし布団の上から私の頭をポンポンっと撫でた。
「まさか保育園で目撃されるとは…。」
「……茜ちゃんの弟がそこに居るの。
試験休みだから茜ちゃんとお迎えに行った。
……大輔パパ、似合ってたよ。
本当の親子みたいで。」
「だからあれは仕方なかったんだって。
本物の親子みたいじゃないとヒロムを引き渡してもらえなかった。
ヒロムにはちゃんと俺はお迎えの時だけのパパだと言い聞かせてある。」
「大ちゃん残酷だね。ヒロム君はすごく嬉しそうだった。」
「………。」