忠犬ハツ恋
茜ちゃんは一旦ノートを閉じ私を見つめた。

「じゃあ何で"婚約って何?"なんて聞くの?
大ちゃんに何かしら不満感じてるんでしょ?」

茜ちゃんの指摘は当たっていた。

大ちゃんと婚約してからと言うもの
大ちゃんが私と距離を置くようになった気がしてならない。

事あらば部活に入るように勧めるし、
ハグの回数も随分減ったように思う。

「"釣った魚に餌はやらない"って事なのかな〜?」

「そんな男、別れろ。」

「え〜!ムリ〜!!」
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