忠犬ハツ恋
「でもそれは逆効果だった。
離れていたら白石が気になって仕方ない。
おかげで招待生になったのに今回は学年2位に落ちた。」

「えっ???それ私のせいなの?」

「だから俺は前言撤回する。
お前とのキスを終わらせない。」

檜山君はそのまま私の唇を塞いだ。
息継ぎのタイミングを忘れるほどの狂おしくて荒々しいキス。

「ちょ、んんっ!……檜山君…!
待って…、待っ……んんっ!!」

それから解放されるころにはすっかり息が上がっていた。
目の前には余裕綽々の檜山君がいる。

「どうしてこう両極端なの?!
大ちゃんは私を大事にしたいから手を出さないって言うし、それからいくと檜山君は真逆!激しすぎる!」

檜山君はそれを聞いて笑った。
< 306 / 466 >

この作品をシェア

pagetop