忠犬ハツ恋
「今日さ、俺ん家来れる?」
「え?今日?今から?
今日平日だよ?」
大ちゃん家に行くのは週末だけという取り決めだった。
「ルール違反は分かってる。それでもだ。」
「行けない事はないけど……今、明日の学力テストの勉強会中で…。」
「茜ちゃんとか?」
「う、うん!」
茜ちゃんと勉強中であれば大ちゃんは諦めるはず。
「なら俺の最終講義が終わるまで茜ちゃんと勉強してろ。その後迎えに行くから。」
「えっ?
……大ちゃんどうしたの?何かあった?」
「どうして?婚約者に会いたいと思うのはおかしな事じゃないだろ?」
確かにそれはおかしな事じゃない。
でも今まで"部活にでも入れ""高校生活を満喫しろ"と言ってお弁当を禁止してまで私を遠ざけようとしていた大ちゃんが言うから変なんだ。
大ちゃんから会いたいと言われるのは嬉しかったがそれ以上に嫌な予感がした。
「え?今日?今から?
今日平日だよ?」
大ちゃん家に行くのは週末だけという取り決めだった。
「ルール違反は分かってる。それでもだ。」
「行けない事はないけど……今、明日の学力テストの勉強会中で…。」
「茜ちゃんとか?」
「う、うん!」
茜ちゃんと勉強中であれば大ちゃんは諦めるはず。
「なら俺の最終講義が終わるまで茜ちゃんと勉強してろ。その後迎えに行くから。」
「えっ?
……大ちゃんどうしたの?何かあった?」
「どうして?婚約者に会いたいと思うのはおかしな事じゃないだろ?」
確かにそれはおかしな事じゃない。
でも今まで"部活にでも入れ""高校生活を満喫しろ"と言ってお弁当を禁止してまで私を遠ざけようとしていた大ちゃんが言うから変なんだ。
大ちゃんから会いたいと言われるのは嬉しかったがそれ以上に嫌な予感がした。