忠犬ハツ恋
檜山君がなかなか戻らないから私はシャロンに行ってみる事にした。
裏口から厨房を覗くと苦笑いしている光太郎お兄さんが見える。
光太郎お兄さんは私に気づいて手招きをした。
厨房に入ると客席で喚き散らす女性の声。
客席をそっと見るとそこには檜山君と荒木先生と女性が1人。
どうやら檜山君は忙しくて呼び出されたわけじゃなさそうだ。
私も客席に向かいかけて足がその場に凍りつく。
そこにいた女性は佐々木詩織さんだった。
背後で光太郎お兄さんが呆れたように呟く。
「荒木先生が"助けて"って店に入り込んで来たかと思ったらあの調子。
あの人、東野の事務員らしいんだけどこんな時間からベロベロでね。泣くわ喚くわ。
おかげで今までいたお客さん帰っちゃってさ。
圭太なら何とか出来ないかと思って。
勉強の邪魔しちゃってゴメンね、ハチ公ちゃん。」
「いえ………。」
裏口から厨房を覗くと苦笑いしている光太郎お兄さんが見える。
光太郎お兄さんは私に気づいて手招きをした。
厨房に入ると客席で喚き散らす女性の声。
客席をそっと見るとそこには檜山君と荒木先生と女性が1人。
どうやら檜山君は忙しくて呼び出されたわけじゃなさそうだ。
私も客席に向かいかけて足がその場に凍りつく。
そこにいた女性は佐々木詩織さんだった。
背後で光太郎お兄さんが呆れたように呟く。
「荒木先生が"助けて"って店に入り込んで来たかと思ったらあの調子。
あの人、東野の事務員らしいんだけどこんな時間からベロベロでね。泣くわ喚くわ。
おかげで今までいたお客さん帰っちゃってさ。
圭太なら何とか出来ないかと思って。
勉強の邪魔しちゃってゴメンね、ハチ公ちゃん。」
「いえ………。」