忠犬ハツ恋
「詩織ちゃんのせいなんでしょ?」
お母さんが不意にその名を出すから驚いた。
「お母さん、詩織さん知ってるの?!!」
「大輔は高校生の時、彼女を妊娠させた。
彼女はウチのデザイン事務所までやって来て幸枝ちゃんにその事をバラしたかったみたいだけど、その時たまたまそこに居た私を幸枝ちゃんと間違ってバラしてきたのよ。
私と大輔ってそんなに似てる?」
………。
わざわざ事務所まで行って……。
そこにはお父さんもいた可能性がある、
「じゃあその時お父さんもその事実を知ったんだ。
だから私と大ちゃんの結婚に否定的だった。」
「う〜ん……。そうねぇ〜。」
お母さんは腕を組んで当時の事を思い返していた。
「じゃあどうして最終的に婚約は許可してくれたの?」
「お母さんがお父さんを説得したのよ。
大ちゃんの誤ちは美咲が好きだからこそ。
だから私は大ちゃんを許す事にした。」
大ちゃんの誤ちは私が好きだから?
…よく分からない……。
「どうして私が好きだったら詩織さんと赤ちゃんが出来るような事するの?
それ、よく分からない。」
お母さんが不意にその名を出すから驚いた。
「お母さん、詩織さん知ってるの?!!」
「大輔は高校生の時、彼女を妊娠させた。
彼女はウチのデザイン事務所までやって来て幸枝ちゃんにその事をバラしたかったみたいだけど、その時たまたまそこに居た私を幸枝ちゃんと間違ってバラしてきたのよ。
私と大輔ってそんなに似てる?」
………。
わざわざ事務所まで行って……。
そこにはお父さんもいた可能性がある、
「じゃあその時お父さんもその事実を知ったんだ。
だから私と大ちゃんの結婚に否定的だった。」
「う〜ん……。そうねぇ〜。」
お母さんは腕を組んで当時の事を思い返していた。
「じゃあどうして最終的に婚約は許可してくれたの?」
「お母さんがお父さんを説得したのよ。
大ちゃんの誤ちは美咲が好きだからこそ。
だから私は大ちゃんを許す事にした。」
大ちゃんの誤ちは私が好きだから?
…よく分からない……。
「どうして私が好きだったら詩織さんと赤ちゃんが出来るような事するの?
それ、よく分からない。」