忠犬ハツ恋
仕方なく駅に向かって歩き出した私の背中にお母さんが問い掛ける。

「美咲!これからどうするの?」

私はゆっくり振り返りお母さんを見た。

「とりあえず大ちゃんに会う。
会って話す。
後は…それから…。」

お母さんはそれに静かに頷いた。

「何かあったら連絡しなさい。」

「うん……。」

今度は先にお母さんが振り返る。
その背中は応援してくれているように見えた……。
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