忠犬ハツ恋
15分程待った頃聞き覚えのあるエンジン音が聞こえた。
ベンチから立ち上がってエンジン音がする方を見遣る。
「白石!」
バイクは迷う事なく真っ直ぐ私のところに近づいて来た。
「檜山君、いいの?講義抜けて…?」
「どうせ荒木センセだ。問題無い。」
………そう言う問題かな…?
「乗れよ。」
檜山君は私を後ろに乗るように示した。
予備のヘルメットをシートから取り出し私に被せる。
私は両足の付かないシートに恐る恐る跨がった。
「しっかり掴まれよ!」
檜山君は私の手を掴み自分のお腹の前で組むように誘導する。
そんな事をすると檜山君とものすごく密着してしまうから、恥ずかしさで躊躇していたら檜山君はバイクを突然発進させた。
「わっっっ!」
後ろに振り落とされそうになるのをさっきの恥ずかしさなんかそっちのけで必死に檜山君にしがみつく。
赤信号で止まると檜山君は意地悪くこう言った。
「だから言ったろ?しっかり掴まれって。」
ベンチから立ち上がってエンジン音がする方を見遣る。
「白石!」
バイクは迷う事なく真っ直ぐ私のところに近づいて来た。
「檜山君、いいの?講義抜けて…?」
「どうせ荒木センセだ。問題無い。」
………そう言う問題かな…?
「乗れよ。」
檜山君は私を後ろに乗るように示した。
予備のヘルメットをシートから取り出し私に被せる。
私は両足の付かないシートに恐る恐る跨がった。
「しっかり掴まれよ!」
檜山君は私の手を掴み自分のお腹の前で組むように誘導する。
そんな事をすると檜山君とものすごく密着してしまうから、恥ずかしさで躊躇していたら檜山君はバイクを突然発進させた。
「わっっっ!」
後ろに振り落とされそうになるのをさっきの恥ずかしさなんかそっちのけで必死に檜山君にしがみつく。
赤信号で止まると檜山君は意地悪くこう言った。
「だから言ったろ?しっかり掴まれって。」