忠犬ハツ恋
風呂から上がり脱衣所でサクラさんから貰ったと言う着替えを見て絶句した。

何?このピンクでフリフリしたネグリジェは?!!
ツルツル素材は肌触りは良さそうだが、うっすらと素肌が透ける感じ、こんなの着れない!!

それはメイド服以来の衝撃だった。

サクラさん、絶対面白がってる!!
私の反応を想像してシャロンで爆笑しているであろうサクラさんを容易に思い浮かべる事ができた。

下着は有難く使わせて貰ったが、
寝巻きは諦め仕方なくまた制服を身に纏った。

脱衣所を出ると檜山君が寝室のシーツを取り替えているところで。

「シーツ、綺麗なのにしといたから。」

「えっ?いいよ。
私、檜山君のベッドなんて借りられない。そこのソファーで充分。」

私はリビングのテレビの前のソファーを指差した。

「ここは俺の部屋だけどシャロンの事務所でもある。イキナリ兄貴が入って来てもいいのか?
ってお前何で制服?着替えやったろ?」

「サクラさんに返しといて。
私、こんなの着れない…。」

私のその返事に綺麗に畳まれたネグリジェを広げて確認する事なく檜山君はその意味を察した。

「ったくあいつは!!
待ってろ!俺のTシャツやるから。」
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