忠犬ハツ恋
驚愕の訪問者
檜山の部屋は東野の真向かいの201号室だった。
荒木先生に連れられてここまで来てはみたものの本当に美咲はここにいるんだろうか?
「いやぁ、嬉しいですよ!
筧戸先生が圭太に興味持ってくれるなんて。
あいつパッと見、可愛げなく映るでしょうけど結構いい奴なんですよ。」
そう言って荒木先生は201号室の呼び鈴を押した。
「まさか中央から招待生が出ると思って無かったけど、今まで荒木先生が家庭教師をしてたと聞いたら納得したよ。」
「いえいえ、圭太の場合もっと上の高校を狙えたんです。でも店の事があるからここから近い中央がいいって。
あれ?圭太出て来ないな…。
お〜い!圭太!!いるんだろ?
開けろよ〜!!!」
荒木先生は痺れを切らして扉をドンドンと叩いた。
「店?」
「ええ、ここの下のシャロンってカフェは圭太の兄がやってます。
父親はコーヒーの買い付けで海外飛び回ってて、母親は早くに他界したから兄貴が親代わりで。
この部屋は自宅兼カフェの事務所なんですけど、兄貴が彼女と暮らすのにここ出てってからは圭太の1人暮らしみたいなもんで。」
「へぇ………。」
その時玄関の扉が開いて気怠そうな檜山が現れたかと思い来や、俺の姿を認めると明らかに表情を堅くした。
「何だよ、荒木センセ。
筧戸先生まで連れて。」
荒木先生に連れられてここまで来てはみたものの本当に美咲はここにいるんだろうか?
「いやぁ、嬉しいですよ!
筧戸先生が圭太に興味持ってくれるなんて。
あいつパッと見、可愛げなく映るでしょうけど結構いい奴なんですよ。」
そう言って荒木先生は201号室の呼び鈴を押した。
「まさか中央から招待生が出ると思って無かったけど、今まで荒木先生が家庭教師をしてたと聞いたら納得したよ。」
「いえいえ、圭太の場合もっと上の高校を狙えたんです。でも店の事があるからここから近い中央がいいって。
あれ?圭太出て来ないな…。
お〜い!圭太!!いるんだろ?
開けろよ〜!!!」
荒木先生は痺れを切らして扉をドンドンと叩いた。
「店?」
「ええ、ここの下のシャロンってカフェは圭太の兄がやってます。
父親はコーヒーの買い付けで海外飛び回ってて、母親は早くに他界したから兄貴が親代わりで。
この部屋は自宅兼カフェの事務所なんですけど、兄貴が彼女と暮らすのにここ出てってからは圭太の1人暮らしみたいなもんで。」
「へぇ………。」
その時玄関の扉が開いて気怠そうな檜山が現れたかと思い来や、俺の姿を認めると明らかに表情を堅くした。
「何だよ、荒木センセ。
筧戸先生まで連れて。」