忠犬ハツ恋
玄関で荒木先生の声がして
檜山君が寝室を去った後、私は急いでハンガーに吊るしておいた制服に着替えた。
荒木先生ならきっと部屋の中まで入ってくる。
そんな中、檜山君のダボダボのTシャツとハーフパンツに身を包んだ寛ぎモードの私を見られるわけには行かない。
まあ日曜の午前中から制服姿でここにいる事だって不自然ではあるけれど……。
でも何故か荒木先生はなかなか上がって来ない。
不思議に思っていたら荒木先生の台詞が耳に届いてきて私は我が耳を疑った。
「……筧戸先生が中央の秀才の学習環境を見たいって。上がっていいだろ?………」
……カケイド…先生………?
………大ちゃんなの…?
本当に大ちゃんが…ここに来ている?
まさか?!!…どうして…?!!
動揺している私の元に檜山君が戻って来た。
「お前さぁ、ここに大ちゃん呼んだ?」
「ンな事するわけないでしょ?!
………って、やっぱり檜山君気づいてたんだ、
大ちゃんが誰なのか…。
いつ知ったの?」
「いつって白石最初っから言ってたじゃん。
"一色先生が大ちゃんじゃない"って。」
「そうだけど…、
その時は全然信じてなかったでしょ?
いつ?いつ気付いたの?」
檜山君はそっと私の頬を撫でた。
檜山君が寝室を去った後、私は急いでハンガーに吊るしておいた制服に着替えた。
荒木先生ならきっと部屋の中まで入ってくる。
そんな中、檜山君のダボダボのTシャツとハーフパンツに身を包んだ寛ぎモードの私を見られるわけには行かない。
まあ日曜の午前中から制服姿でここにいる事だって不自然ではあるけれど……。
でも何故か荒木先生はなかなか上がって来ない。
不思議に思っていたら荒木先生の台詞が耳に届いてきて私は我が耳を疑った。
「……筧戸先生が中央の秀才の学習環境を見たいって。上がっていいだろ?………」
……カケイド…先生………?
………大ちゃんなの…?
本当に大ちゃんが…ここに来ている?
まさか?!!…どうして…?!!
動揺している私の元に檜山君が戻って来た。
「お前さぁ、ここに大ちゃん呼んだ?」
「ンな事するわけないでしょ?!
………って、やっぱり檜山君気づいてたんだ、
大ちゃんが誰なのか…。
いつ知ったの?」
「いつって白石最初っから言ってたじゃん。
"一色先生が大ちゃんじゃない"って。」
「そうだけど…、
その時は全然信じてなかったでしょ?
いつ?いつ気付いたの?」
檜山君はそっと私の頬を撫でた。