忠犬ハツ恋
荒木先生に続いて檜山の家へ上がった。

リビングに着いて1番に目に入ったのはソファーの傍に置いてある中央の通学鞄。
その持ち手にキラリと光るものがぶら下がっていた。

…………?

近づいてそれを確認すると、それは紛れも無く俺が美咲に贈った婚約指輪。

………美咲は…ここにいる……。


大我の読みは当たっていた。

俺はその事実をなかなか受け入れられず、その場にただ呆然と立ち尽くす。

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