忠犬ハツ恋
大ちゃんのお助けマン!
201号室を出てシャロンの傍を抜け表通りに出ると見覚えのあるフェラーリが停まっていた。
助手席の窓が静かに開き運転席から一色先生がにこやかに手を振っている。
「美咲ちゃん乗って。」
私はしばらく躊躇ってとりあえずフェラーリに近づいた。
「どうして一色先生がここにいるんですか?」
「俺は大輔のピンチに現れるお助けマンなの。
早く乗って。俺のせいでプチ渋滞招いてるから。」
確かに一色先生の車の背後は停車中の一色先生の車を交わすため少し混んで来ていた。
私は仕方なく一色先生の車に乗り込むとフェラーリは滑る様にその場から動き出した。
しばらく黙って助手席に乗っていたが、
フェラーリはどうも大ちゃんの家には向かっていない。
"大輔のピンチに現れるお助けマン"と言うからてっきり大ちゃんの家へ連行されるものと思っていたが、一色先生は何処に向かっているんだろう?
「一色先生……、何処に行くんですか?」
「う〜ん、ゆっくり話が出来るトコって言えばいいかなぁ?」
話?
誰と誰の?
話くらいなら何処でも出来そうだが今はとにかく一色先生といれる事が有難かった。
何処に行こうと大ちゃんに待ち伏せされているような気がして、そこに一色先生がいてくれればきっと緩衝材になってくれるはずだから。
助手席の窓が静かに開き運転席から一色先生がにこやかに手を振っている。
「美咲ちゃん乗って。」
私はしばらく躊躇ってとりあえずフェラーリに近づいた。
「どうして一色先生がここにいるんですか?」
「俺は大輔のピンチに現れるお助けマンなの。
早く乗って。俺のせいでプチ渋滞招いてるから。」
確かに一色先生の車の背後は停車中の一色先生の車を交わすため少し混んで来ていた。
私は仕方なく一色先生の車に乗り込むとフェラーリは滑る様にその場から動き出した。
しばらく黙って助手席に乗っていたが、
フェラーリはどうも大ちゃんの家には向かっていない。
"大輔のピンチに現れるお助けマン"と言うからてっきり大ちゃんの家へ連行されるものと思っていたが、一色先生は何処に向かっているんだろう?
「一色先生……、何処に行くんですか?」
「う〜ん、ゆっくり話が出来るトコって言えばいいかなぁ?」
話?
誰と誰の?
話くらいなら何処でも出来そうだが今はとにかく一色先生といれる事が有難かった。
何処に行こうと大ちゃんに待ち伏せされているような気がして、そこに一色先生がいてくれればきっと緩衝材になってくれるはずだから。