忠犬ハツ恋
一色先生は私に黄色い液体の入ったマグカップを渡すと、私の問いなど聞こえなかったかのように私から少し離れた向かい合うように置かれたソファーにゆったりと腰を掛けて聞いた。
「美咲ちゃん、昨日檜山と何があった?」
「えっ?」
「一晩過ごしたんだろ?
檜山が美咲ちゃんに惚れてるのは知ってる。
あいつが美咲ちゃんを目の前に夜通し何もしないなんて考えられない。
いかにも手が早そうだからね。」
「………。」
一色先生は私を逃がすまいと真っ直ぐに視線を投げて来る。
「無言はどちらかと言うと肯定に取っちゃうな〜。」
「な、何もありません!」
私がそう言うと一色先生はソファーから立ち上がり私に近づいて来た。
私の椅子の肘掛に両手を置いて私の逃げ場を完全に塞ぐ。
一色先生の探るようなその視線から逃れようと私は必死に俯いた。
「何もない?本当?」
「…本当…です。」
すると一色先生は私の首筋に手を伸ばした。
「嘘つき、ココにキスマークあるよ。」
「!!!」
それは檜山君の家から出る直前に檜山君に噛み付かれた所。
動揺してマグカップを落としそうになるのを一色先生が私から取り上げてすぐそばのテーブルに置いた。
「美咲ちゃん、昨日檜山と何があった?」
「えっ?」
「一晩過ごしたんだろ?
檜山が美咲ちゃんに惚れてるのは知ってる。
あいつが美咲ちゃんを目の前に夜通し何もしないなんて考えられない。
いかにも手が早そうだからね。」
「………。」
一色先生は私を逃がすまいと真っ直ぐに視線を投げて来る。
「無言はどちらかと言うと肯定に取っちゃうな〜。」
「な、何もありません!」
私がそう言うと一色先生はソファーから立ち上がり私に近づいて来た。
私の椅子の肘掛に両手を置いて私の逃げ場を完全に塞ぐ。
一色先生の探るようなその視線から逃れようと私は必死に俯いた。
「何もない?本当?」
「…本当…です。」
すると一色先生は私の首筋に手を伸ばした。
「嘘つき、ココにキスマークあるよ。」
「!!!」
それは檜山君の家から出る直前に檜山君に噛み付かれた所。
動揺してマグカップを落としそうになるのを一色先生が私から取り上げてすぐそばのテーブルに置いた。