忠犬ハツ恋
「さて美咲ちゃん。
赤信号に気付かずに進み出して行くほど何をそんなに思い悩んでたの?」
一色先生は優しく私を覗き込む。
私は静かに話を切り出した。
「一色先生……私、大ちゃんとの婚約を解消します。」
静かに、でもはっきりと告げると一色先生は少し驚いていた。
「………それって、俺のせい?」
「違います!
一色先生のせいじゃないし、詩織さんのせいでもありません。」
その時部屋の扉がノックされ、先程の男性が飲み物を運んで来てくれた。
トレーにはピザものっている。
「コレ、うちからのサービス。
ちょっと辛いけど辛いの平気?」
ナギさんは近寄り難い風貌とは正反対の人懐こい笑顔を私に向けた。
「…大丈夫です。」
赤信号に気付かずに進み出して行くほど何をそんなに思い悩んでたの?」
一色先生は優しく私を覗き込む。
私は静かに話を切り出した。
「一色先生……私、大ちゃんとの婚約を解消します。」
静かに、でもはっきりと告げると一色先生は少し驚いていた。
「………それって、俺のせい?」
「違います!
一色先生のせいじゃないし、詩織さんのせいでもありません。」
その時部屋の扉がノックされ、先程の男性が飲み物を運んで来てくれた。
トレーにはピザものっている。
「コレ、うちからのサービス。
ちょっと辛いけど辛いの平気?」
ナギさんは近寄り難い風貌とは正反対の人懐こい笑顔を私に向けた。
「…大丈夫です。」