忠犬ハツ恋
その時来客を知らせるベルが鳴りシャロンに入って来たのは大ちゃんだった。
「あ……。」
大ちゃんに背を向けて座っている荒木先生は大ちゃんに気付く事無く喋り続ける。
「筧戸先生も仕事やりにくいだろうなぁ〜。
俺、良かった〜。佐々木さんに走らなくって。」
大ちゃんは静かに荒木先生の背後まで忍び寄ると荒木先生の肩をポンと叩いた。
「御心配には及びませんよ荒木先生。
俺は何とも思ってないし、俺には関係無い事ですから。」
荒木先生は突然現れた大ちゃんに驚き煮込みハンバーグをむせた。
大ちゃんは恐縮する荒木先生にお構いなしに
断りなく隣の席に腰掛ける。
「美咲、エスプレッソ頂戴。」
大ちゃんは私がシャロンを手伝うようになってから時々シャロンに訪れるようになっていた。
「お砂糖とミルクはどうなさいますか?」
私の営業トークに大ちゃんは苦笑する。
「要らないよ、知ってるだろ?」
当然大ちゃんの好みは知っている。
でも"常連さんでも一応確認してね?"と光太郎お兄さんにお願いされたんだ。
お客様の気分によって変わったりするからって。
「あ……。」
大ちゃんに背を向けて座っている荒木先生は大ちゃんに気付く事無く喋り続ける。
「筧戸先生も仕事やりにくいだろうなぁ〜。
俺、良かった〜。佐々木さんに走らなくって。」
大ちゃんは静かに荒木先生の背後まで忍び寄ると荒木先生の肩をポンと叩いた。
「御心配には及びませんよ荒木先生。
俺は何とも思ってないし、俺には関係無い事ですから。」
荒木先生は突然現れた大ちゃんに驚き煮込みハンバーグをむせた。
大ちゃんは恐縮する荒木先生にお構いなしに
断りなく隣の席に腰掛ける。
「美咲、エスプレッソ頂戴。」
大ちゃんは私がシャロンを手伝うようになってから時々シャロンに訪れるようになっていた。
「お砂糖とミルクはどうなさいますか?」
私の営業トークに大ちゃんは苦笑する。
「要らないよ、知ってるだろ?」
当然大ちゃんの好みは知っている。
でも"常連さんでも一応確認してね?"と光太郎お兄さんにお願いされたんだ。
お客様の気分によって変わったりするからって。