忠犬ハツ恋
「光太郎お兄さん!あの……。」
厨房に入るとお兄さん1人食事の準備でてんてこ舞いで、とても私にかまっている場合ではなさそうだった。
檜山君が私の目の前に鍵をちらつかせる。
「着替えはここの上で。201号室。
そこがシャロンの事務所兼俺の家。
急げよ。もう時間ねぇんだから。」
「それ……着なきゃダメ?」
檜山君が抱えているメイド服を見て溜息が出た。
「御歳25のサクラさんが着てんだぜ?
お前の方が着れるだろ?」
どう見てもサクラさんは自ら好き好んで着てる気がする……。
「それカモフラージュにもなるんじゃね?
お前普段絶対こんな格好しないだろ?
もし大ちゃんに見られても白石ってバレない。」
そうだった……。
大ちゃんは日曜は一日中東野で講義をしている。まさか見られる事は無いと思うが、車道を挟んだ真向かいに居るのだ。
もし万が一って事も……。
……何でこうなるんだろう……?
自分の人生を少し呪った。
厨房に入るとお兄さん1人食事の準備でてんてこ舞いで、とても私にかまっている場合ではなさそうだった。
檜山君が私の目の前に鍵をちらつかせる。
「着替えはここの上で。201号室。
そこがシャロンの事務所兼俺の家。
急げよ。もう時間ねぇんだから。」
「それ……着なきゃダメ?」
檜山君が抱えているメイド服を見て溜息が出た。
「御歳25のサクラさんが着てんだぜ?
お前の方が着れるだろ?」
どう見てもサクラさんは自ら好き好んで着てる気がする……。
「それカモフラージュにもなるんじゃね?
お前普段絶対こんな格好しないだろ?
もし大ちゃんに見られても白石ってバレない。」
そうだった……。
大ちゃんは日曜は一日中東野で講義をしている。まさか見られる事は無いと思うが、車道を挟んだ真向かいに居るのだ。
もし万が一って事も……。
……何でこうなるんだろう……?
自分の人生を少し呪った。