忠犬ハツ恋
着替えてシャロンに戻ると光太郎お兄さんがビニール袋を差し出した。

「今日はお疲れ様、大変だったろ?ありがとうね。
これ今日の料理の残りなんだけど、食べる?」

「本当ですか?!食べます!!」

実は今日、ゲストに料理を提供しながら"美味しそうだなぁ…、私も食べたいなぁ…"と思っていた。

「本当はバイト代出してあげようと思ってたんだけど……。」

「良いんです。ウチ、バイト禁止なんで。
この方が嬉しい!帰ってご飯作らなくていいし。」

私は受け取ったビニール袋をかざして見せた。

「あ、それと……コレなんですけど…、どうしたら…?」

私は今日着たメイド服をテーブルに置いた。
< 62 / 466 >

この作品をシェア

pagetop